ザ・ファンドマネージャー 依田孝昭 日経BP社

Publié le par Connaissances LIVRESQUE

今日はアセットマネジメントに関する本です。最近、本当に人気ですよね、この職業。

【著者】

依田孝昭:1950年生まれ。早稲田大学法学部、シカゴ大学大学院(MBA)卒業。大和證券、パトナム・マネジメント、アメリカダ大和投資顧問、大和投資顧問で資産運用業務に従事。シティトラスト信託銀行資産運用本部長、エイピーエス・アセット・マネジメント代表取締役を歴任。現在は投資コンサルタント。

【章立て】

序章:なぜ資産運用なのか
第一章:ファンドマネージャーへの道のり
第二章:職業としての資産運用
第三章:資産運用の現場
第四章:運用哲学と戦略の流派
第五章:リターンの追及とリスク
第六章:株式市場と運用
第七章:運用者の実践
第八章:運用の実際
第九章:資産運用ビジネスの課題

【内容と寸評】

経験上、ファンドマネージャーに関する良い書籍はお目にかかったことがないのですが、この本は秀逸。今でこそ、人気のファンマネですが、人気どころか職業すら一般に知られていなかったころから資産運用業界に身を置いて来た著者によるこの本は、資産運用ビジネス入門としても使えると思います。それくらいわかりやすく説明がなされており、その気になれば一日で読み終えられるくらいです。

内容に関しては前半がファンドマネージャーの職業とはどんなものなのかを資産運用業界の変遷と共に述べられている。就職活動中の学生は特にここを読み込むべきところ。

後半は資産運用業務の実際について。内容は前半に比べて難しくなっているものの、じっくり読めば予備知識なしでもOK。リスクやリターンの種類わけとそれぞれの特性、各種株式、債券の運用に当たっての性格、そして運用の流派の基本(アクティブ・パッシブとか)にいたるまで、何となく聞いたことはあるけれど体系立てて頭に入っていないところを説明してくれています。それを踏まえた上で、印象に残ったマーケットの出来事をファンドマネージャーの視点から当時の筆者がどのように対応したかを交えて解説している。

ファンドマネージャーを目指す人は絶対読むべき本だと思うし、時代の流れから言ってもこれくらいの金融リテラシーは身に付けておきたいと思います。
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