「まだ結婚しないの?」に答える論理武装 伊田広行 光文社新書

Publié le par Connaissances LIVRESQUE

ゆるいネタ第2弾です。GO!!

【著者】

伊田広行:1958年生まれ。大学非常勤講師。主にジェンダー関係の問題で、スロー、「スピ・シン主義」の観点から、講義やワークショップ、市民活動、労働運動などを行っている。

【章立て】

序章:あなたが大切にしている”愛”の正体
《結婚の幻想①》:結婚するのはあたりまえ
《結婚の幻想②》:結婚すれば幸せになれる
《結婚の幻想③》:結婚には妥協も必要
《結婚の幻想④》:結婚すればいろいろ楽になる
《結婚の幻想⑤》:結婚すれば寂しくない
《結婚の幻想⑥》:子供が欲しいなら結婚するしかない
《結婚の幻想⑦》:結婚は理屈じゃない
《結婚の幻想⑧》:女の幸せは仕事(自立)より結婚
実践!「まだ結婚しないの?」に答える理論武装
おわりに

【内容と寸評】

ひねくれた人間は、「これ書いたやつ、そんなに結婚にコンプレックス持っているのか?」と思うかもしれない。
だが、そんな詮索はあまり意味がない。

理論武装だけあって、ものすごい現実主義的な考えかたです。
前回の『合コンの社会学』で見た、ストーリー性のある恋愛を夢見る人々とは、かなり正反対な人々だと思います。
とはいえ、結婚そのものを否定しているのではなく、「結婚しちゃえばどうとでもなる」みたいなノリの人たちへの対処法を紹介しているに過ぎない。

この本を読んでると、結婚に関する差別って本当に女性だけなの?って思う。(ちなみにこれは女性向け)。
男性だって40過ぎて未婚だったりすると、人格に問題ありと言われる。それは女性に対するものよりもずっと酷いらしいのが現実。だから、どうせだったら男性にだって使える理論武装も提示してくれたって良いじゃないか、と思ったりもする。
そして、この本におけるケースは、多くの場合、男性がヒールである(笑
本当にこんな奴いまの世の中いるのかとw

最終章の「実践!~」では、上司や先輩、親戚の結婚への圧力に対して、まだ結婚を考えていない女性が会話形式で反論していきます。時間が無い人はここだけでも良いと思いますが、出てくる4種類のタイプの女性が、割と身近に多くいるので結構共感することが多かったり。

何気なく素通りしてしまっているが、平均結婚年齢の上昇と出生率の低下の理由に、多くの場合、「女性の社会進出」が挙がってしまうこと自体がすでに奇妙なことだ。社会進出したことで何が問題なのかを第一に挙げなければ意味が無い。ちなみにこんなこと平気で、レポートに書けるのは日本くらいだと思う。(少なくともフランスにそんな文献はない)。

とりあえず筆者が言いたいのは、周りの圧力で結婚なんていうのはマチガイで、そんな「自分」のない生き方はすべきじゃないって、いいたいらしい。

まあ、年齢も年齢だからと結婚してしまうようなバカとは結婚したくないのは激しく同意。
そして、自分より頭の悪い人間と結婚したくない、というのもまた激しく同意したい(笑
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